
つまり、
県全体で見ると、県内のものを県外に売って得た収入より、
県外のものを買った支出の方が、4,799億円も多い(赤字)状態です。
このような経済構造に加え、新燃岳の噴火等による県内需要の低迷や消費活動の停滞などにより、
大変厳しい経済状況が続いているのが、本県経済の実態です。
県内において、生産活動やサービスの提供を行う「地元」の産業は、県民の雇用や所得の確保など、県内経済に大きな役割を果たしています。もう少し分かりやすく言うと、「県民が、県内で生み出された商品やサービスを消費することは、巡り巡って県民自身の雇用や所得につながるとともに、地域を守ることにつながっている」のです。
このようなことから、先ほどの県際収支の部分でお伝えした県外に流れているお金を少しでも県内で回し、資金や価値が県内を回る流れが強化されれば、地域経済の好循環が図られ、県民の暮らしや地域経済がより豊かなものになると考えられます。
そのため、厳しい経済状況が続く、まさに今、
①まずは、県内の資源や魅力、地域の良さを知る、見つめ直す。
②それから、実際に使ってみる。
③そして、その良さを広げていく。
という流れで、これまでの農林水産物だけでなく、県産品、県産材、工業製品、建設資材、それに公共交通機関や県内観光等々、幅広い分野における地産地消を推進し、オール宮崎で、みやざきを元気にしていくことが求められています。
◆ 個人の力では、県の経済に対して何の役にも立たないのでは…
◆ 自分に一体何が出来るんだろう…?
◆ これまでも、県産品はよく買っている。他に何をすれば良いの…?
といった声が聞こえてきそうですが、決して難しく考える必要はありません。
まずは「県内産であること」や「県とゆかりがあること」などをお買い物の際の選択基準の一つに加え、
より強く「地元」を意識し、行動することが大事なのです。
(そうです。高校野球で本県代表校を応援するように…。)